【伝統・文化】漆器の扱い、怖くありません? ~見栄え良く見せる器~

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【伝統・文化】漆器の扱い、怖くありません? ~見栄え良く見せる器~

漆器の出番を増やしたい!

落ち着いた色合いが美しい漆器。
これからの季節は、食欲の秋であるとともに芸術の秋でもあります。

盛り付けた料理が華やぎ、作り手の腕を一段上に見せてくれるのはもちろん、
軽くて保湿効果もある漆器なのですが、いつの間にか身近な存在ではなくなって
しまいました。

使わないから慣れない、慣れていないから使いにくい…。
身近なはずなのに意外と知らない、漆器の活用法を探ってみましょう。

漆器と料理

出典 http://utsuwa-hi-bi.cocolog-nifty.com

木製ならではの優れた保湿性を有効活用

まずは漆器について、より良く知るところから。
木や紙、布、竹、樹脂に漆を塗って器に仕上げられたものが「漆器」と呼ばれ、
いずれの場合も、陶磁器に比べて軽いのが特徴です。

特に、木製の漆器は保湿性や保冷性に長けていることも特徴です。
このため、熱い料理を入れても器は熱くならず、料理はなかなか冷めません。
しっかりと下地処理がなされて漆を重ねた漆器は子どもでも扱いやすい強度も
持ち合わせています。

しかも、漆器は毎日のように使う方が長持ちするといいます。
木製品は乾燥に弱く、棚の中に入れたままにする方が状態を悪化させるので、
適度に湿度がある環境下で使って洗ってを繰り返す方が、実は物持ちが良く
なるのです。

漆器

出典 http://www.prokitchen.co.jp

幅広く、楽しく使ってみること

漆器の用途としてはみそ汁を椀で食べる程度しか思い浮かばないかもしれません。

そこで、まずはご飯を漆器でいただくことから始めてみるのもいいでしょう。
ご飯が冷めにくく、美味しくいただけること間違いなしです。
お店に出向けば専用の飯椀が販売されていますが、最初は手持ちの汁椀にご飯を
よそって食べてみるのもいいものです。

少し使い慣れてきたら、お盆を多用してみると料理の表情がぐっと広がります。
料理を運ぶだけでなく、ランチョンマット代わりに使うだけでも雰囲気の変化を
感じられます。
ご飯やみそ汁、漬物をお盆に盛って一人用のお膳にするだけで、いつものご飯が
ご馳走に見えます。

盆の大皿

出典 http://aizu-next.com

また、お茶とお菓子を合わせて優雅なお茶セットにしたり、酒とつまみをペアに
用意したならくつろぎの晩酌セットになり、普段とは違った雰囲気に気分転換に
なります。

さらに、お盆は大皿のように使うこともでき、緑の葉を敷いておにぎりと漬物を
盛れば、シンプルな料理なのに豪華に見えるから不思議です。

大事に使って愛着を

最後に、漆器のお手入れについて。

実は身構えるほど取り扱いが難しいものでもありません。
ほんの数十年前までは普段使いしていたにもかかわらず、今よりも不便な台所や
粗末な戸棚で十分に持ちこたえていた漆器ですから、ポイントを押させて丁寧に
扱えば早々悪くなってしまうものでもありません、

イメージしやすく言われるのは、「自分の肌と同じ」に扱うということ。

盛り付ける料理は、極端に高温だったり酸がきつかったりしなければ、油物でも
酢の物でも大丈夫だということです。
一方で、温度変化と乾燥には弱いので食器洗い機や電子レンジ、冷蔵庫は避けます。

漆器とパスタ

出典 http://img-cdn.jg.jugem.jp

洗う際には台所用洗剤で問題ないのですが、研磨剤入りの洗剤や硬いスポンジ、
たわしの利用は避けます。
また、傷がつかないように陶磁器などとは分けて洗うよう心がけます。
洗ったら早めに付近で水分を拭き取り、水垢が残らないようにしましょう。

こうしてみると、漆器だからといって特別扱いする必要はありません。
使うほどに漆の艶が増す漆器で日々の暮らしに彩を、またファストファッションの
時代だからこそお気に入りの漆器とともに年月を重ねる暮らしもいいものです。

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