【伝統・文化】太陽と月のどちらがお好き? ~旧暦と暦~

伝統・文化

【伝統・文化】太陽と月のどちらがお好き? ~旧暦と暦~

古代の人も月がお好き?

江戸時代までは現在とは異なる暦が使われていたということ、知っている人も
たくさんいらっしゃるでしょう。
時々耳にする「旧暦」と呼ばれるその暦は、月の満ち欠けを基準につくられた
ものだとは、頭では理解しています。
でも、旧暦を基準に生活してみるとどんな感じになるのか、ちょっと興味は
湧きますね。

さて、ここからは知識のお話し。

月は「太陰」ともいうため「太陰暦」とも呼ばれる旧暦は、新月の日を月の
初めとして、満ちて欠けるまでをひと月としていたといいます。
エネルギーや命の盛衰を考えると、見えない状態の新月から満月を経て、
また新月へと向かっていくこの月の考え方は、自然の道理を感じやすかった
かもしれませんね。

月の周期

出典 http://www.kotobukioffice.com

ところが、月の満ち欠けの周期はおよそ29.5日ですから、ひと月は29日か30日、
一年は354日ということになってしまいました。

これに対して太陽の周期はおよそ365日なので、1年で11日ほどのズレが生じて
しまうことになりました。
そこで昔の人々は2~3年に一度、閏月を設けて1年を13か月とすることで調整を
はかっていたとか。
う~ん、確かにこれは面倒だ。

「旧暦」は月(太陰)と太陽の両方の運行に基づいた暦、より正確にいうならば
「太陰太陽暦」ともいえるのですね。
これを使いこなしていた昔の人は、実は能力高いかも。

ズレとともに生活していた古来の人たちって…

そうはいっても、旧暦では日数のズレを完全に解消することができなかった
ようです。
同じ日付でも年によって桜が満開の日になったり雪が積もる日になったりする
事態が起きたといいますから。
これじゃあ、お花見のお酒の予約やスキーの宿泊予約ができないっ…!

ということで、明治になってから欧米に合わせるという名目で採用したのが
『太陽暦(グレゴリオ暦)』だったということです。
この暦が、今日の私たちが活用している「新暦」なんですね。

旧暦の区分を少し挙げるなら、二十四節気のひとつ「立春」前後を1月1日と
して、四季の区分は1~3月が春、4~6月が夏、7~9月が秋、そして10~12月を
冬としていたのですが、新暦の立春は2月4日頃になります。
旧暦と新暦の間には1か月程度のズレが生じることになりました。

ね?なかなかのズレ具合ですよね(笑)

正月

出典 http://chigai-allguide.com

こうしたズレが、現代のボクたちの祭事や私たちの季節感にも影響しているん
ですよね。

例えば先の「立春」は、テレビなどで「暦の上では春になりました」と言葉に
されたりするように、私たちの感覚ではまだ冬の真っ只中であっても昔の人の
感覚ではもう「春」ということになるんですね。

また「七夕」は7月7日の、まだ本格的な夏が訪れる前の年中行事である認識を
抱く人が多いことと思いますが、旧暦では7月はすでに秋になっています。
七夕は、なんと秋の季語だとは…。

温暖化などの影響もあってか、ますます季節の変化を感じる余裕もなくなった
気がする今日この頃。
古来の人たちが受け継いでくれた旧暦や二十四節気などの概念を、これからも
大切にしていきたいと感じた2019年の正月でした。

神社

出典 http://dvrs04bx77b2x.cloudfront.net

今回も記事を読んでいただいてありがとうございます。
その他のハルの情報は次のページに!

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